町の概要

>川西探訪

 川西町内には、国内有数のダリアガーデンとして知られる「川西ダリヤ園」をはじめ、本町出身の作家・劇作家、故井上ひさし氏の蔵書を収めた図書館「遅筆堂文庫」、里山に約200基の古墳が累々と連なる国指定史跡「下小松古墳群」などの見どころがあります。
 また、酒造りや和菓子づくりが盛んで江戸時代には越後街道の宿駅として栄えた小松の街並み、国内屈指の中国陶磁器コレクションを誇る「掬粋巧芸館」、眼下にダリヤ園を望む温泉施設「浴浴センターまどか」も訪れてみたいスポットです。

「一花百彩」の花園 川西ダリヤ園

川西ダリヤ園は、町内の愛好家らが中心になり昭和35年に国内唯一のダリアガーデンとして置賜公園に隣接してオープン。平成11年には現在地に移転し、今では650種10万本のダリアが訪れた人を魅了します。

  • アクセス:JR羽前小松駅より車5分、徒歩30分 [MAP]
  • 開園期間:8月1日から11月3日まで 期間中無休
  • 開園時間:午前9時から午後6時まで(10月以降は日没で閉園)
  • 入園料金:大人520円、小人(小学生)210円、未就学児無料
  • 団体料金:(20名様以上)大人420円、小人160円
  • 駐車場:普通車150台、大型バス10台
  • お問い合わせ:川西町観光協会 TEL:0238-42-2112
  • ホームページ:http://www8.plala.or.jp/kawa-kanko/

生きた本に出会える「遅筆堂文庫」

 遅筆堂文庫は川西町小松出身の作家・劇作家である故井上ひさし氏から寄贈された二十万冊に及ぶ本や雑誌を収蔵する図書館です。最大の特徴は、赤線のマーカーや付箋のメモがそのままの状態で残されていること。ページをめくれば、氏の頭の中を遊泳しているかのような気分が味わえます。また、エントランスには業績を展示したコーナーも設けられているほか、同じ施設内の劇場では、氏の脚本による演劇公演も行われます。

  • アクセス:JR羽前小松駅より徒歩5分(川西町フレンドリープラザ内)[MAP]
  • 開館日・開館時間:23年度カレンダー(→http://samidare.jp/tihitudo/box/23calender_blog.pdf
  • 入館料:無料
  • 駐車場:約200台(無料)
  • お問い合わせ:川西町フレンドリープラザ TEL:0238-46-3311
  • ホームページ:http://www.plaza-books.jp/

井上ひさし(1934‐2010)氏略歴

  • 1934年山形県東置賜郡小松町(現川西町)生まれ。作家・劇作家。文化功労者。日本芸術院会員。日本劇作家協会理事、社団法人日本文藝化協会理事、社団法人日本ペンクラブ会長(第14代)などを歴任。
  • 代表作は、1964年からNHKで放映された人気テレビ番組「ひょっこりひょうたん島」(山元護久氏との共同脚本)、小説に直木賞受賞作の「手鎖心中」、日本SF大賞受賞作の「吉里吉里人」、戯曲に「道元の冒険」「しみじみ日本乃木大将」「太鼓たたいて笛ふいて」など。
  • 生まれ故郷の「小松」は、氏が旗揚げした劇団「こまつ座」の名称となっているほか、小説「下駄の上の卵」等では作品の主要な舞台となっています。

里山に点在する前方後円墳 国史跡「下小松古墳群」

 下小松古墳群は、下小松山と呼ばれている里山に4世紀から6世紀にわたって築かれた東北有数の大古墳群です。薬師沢・鷹待場・小森山の3グループ179基の古墳が国史跡に指定され、このうち小森山には山形県下の約半数である17基の前方後円墳が集中しています。また、春から夏にかけての季節、遊歩道沿いではヒメサユリなど高山性の可憐な花々を楽しむことができます。

  • アクセス:JR羽前小松駅より車10分、JR犬川駅より徒歩30分[MAP]
  • 見学自由
  • 駐車場:約10台(無料)
  • ボランティアガイド申込:犬川地区交流センターえぐべ TEL:0238-42-2642
  • お問い合わせ:川西町まちづくり課 TEL:0238-42-6668

越後街道の宿駅「小松」

  • 川西町の中心・小松は、江戸時代に越後街道の宿駅(伝馬の中継地)が置かれた町で、日本海側と米沢を結ぶ交通の要衝として、塩や砂糖、小豆などの荷が集まる商業の町として栄えました。明治期以降も良質の酒や和菓子を産する町として知られ、今も老舗の商店や地名などに往時の面影を見つけることができます。

国内屈指の中国陶磁器コレクション「掬粋巧芸館」

 江戸元禄期から続く造り酒屋「樽平酒造」創業家の井上家が、明治時代末から戦前にかけて蒐集した東洋陶磁器を展示。展示品には、元時代の景徳鎮窯産「染付飛鳳唐草文八角瓢形花生」(国重要文化財)など指定文化財も多く、また、昭和7年に開館した蔵造りの本館、外観に高畠石を積んだ擬洋風建築の日本館は国の登録文化財となっています。

  • アクセス:JR羽前小松駅徒歩15分(隣接する樽平酒造株式会社にて受付)
  • 休館日:月曜日及び12月〜3月の冬期間
  • 開館時間:午前9時〜午後4時(秋は3時半まで)
  • 入館料:大人600円
  • お問い合わせ:樽平酒造株式会社 TEL:0238-42-3101
  • ホームページ:http://www.taruhei.co.jp/

ダリヤ園を望む温泉「川西町浴浴センターまどか」

 ダリアの花を思わせるピンク色のドームがシンボルの「川西町浴浴センターまどか」は、日帰り入浴も可能な温泉宿泊施設です。併設されたレストランは気軽なランチだけの利用もでき、さらには米沢牛銘柄推進協議会の指定店として本格的な米沢牛料理も味わえます。ダリヤ園開園期間中は、入園料と日帰り入浴がお得に楽しめるセット券も販売されています。

  • アクセス:JR羽前小松駅より車5分
  • 休館日:毎月第4土曜日
  • 営業時間:〈日帰入浴〉7時〜9時、11時〜21時、〈レストラン〉11時30分〜14時30分(ラストオーダー)
  • 料金:〈日帰入浴〉大人300円 小学生150円 幼児無料、〈宿泊〉1泊2食7,350円から
  • お問い合わせ:川西町浴浴センターまどか TEL:0238-42-4126
  • ホームページ:http://www3.plala.or.jp/u-madoka/